2020年4月2日 治療薬

生活習慣病とEDの関係、ED治療

EDになるのは高齢の方だけとは限りません。若くても食生活や睡眠などの生活習慣が悪いとやがて生活習慣病になりEDを発症します。ここでは、糖尿病とEDの関係、血圧とEDの関係、肥満とEDの関係について徹底解説します。

糖尿病とEDの関係

厚生労働省の「平成24年国民健康・栄養調査結果の概要」によると糖尿病と予備軍を含む日本人男性の数は、138万人いると推計されています。糖尿病を患っている患者さんは、そうでない患者さんと比べると、およそ2倍EDになりやすいといわれています。
糖尿病は生活習慣病の中でも最もおこる確率が高い疾患で、糖尿病になると性的な刺激が陰茎にうまく伝わらなくなります。性的な刺激の伝わりにくさは糖尿病の進行度によっても異なり、たまに勃起しなかったりするのもEDのひとつです。

血圧とEDの関係

正常な血圧に比べると高血圧になった場合EDになる確率が3倍にもなります。なぜそんなに高くなるのでしょうか。
勃起には、陰茎にある海綿体と3本の動脈が大きくかかわっているのですが、高血圧によって動脈に血液が流れにくくなると海綿体に十分に血液がいきわたらなくなります。
その結果、性的刺激をうけても勃起しなくなるのです。

肥満とEDの関係

糖尿病や血圧のほか、肥満もEDと関係があると判明していて、肥満はBMI値が高いほどEDになりやすくなります。
最もEDなりやすいのはBMI30以上の人ですので、少しでもBMIが気になる人は下記の計算式を当てはめてみましょう。

BMI=体重(kg)÷ 身長(m)÷ 身長(m)
※BMI値が25㎏/㎡以上で肥満と判定されます。

BMI値を低くしてEDのリスクを低くするには有酸素運動を週に2.5時間以上するといいとされています。ほとんどしない人に比べると、有酸素運動をした人はEDになるリスクが30パーセント低下するそうです。
日本では肥満とEDの関係はあまり研究されていませんが、米国では肥満が深刻でさまざまなEDと肥満にかかわる研究をしています。

また、肥満と男性ホルモンであるテストステロンの減少がEDと関係あります。男性ホルモンは筋肉を維持する物質ですが、テストステロンが減ると筋肉を維持できなくなり、体形が肥満になってしまうのです。

ED治療

もし、医師からEDと診断された場合には、バイアグラやシアリスなどのED治療薬を処方してもらい、改善を図りましょう。
ED治療薬はED治療専門クリニックなどで医師から処方してもらい、様子を見ながらED症状を改善していくことが目的です。

参考クリニックサイト:ED治療方法とED治療薬の種類|EDとは【浜松町第一クリニック】

ED治療薬は、肥満の場合運動と組み合わせると効果が高まりますので、治療薬だけに頼るのではなく、運動も積極的に組み込むことが大切なのです。