2020年3月22日 絵画 買取

絵画を売りたいと思ったなら

絵画を売るためのポイント

自宅の倉庫を整理していると、「これって価値があるのでは?」と思われる絵画を発見したり、家族が趣味で集めていた芸術作品や美術作品をみつけたりすることもあるでしょう。

壁にかける予定もないし、この先も倉庫で眠っているよりはお金に変えようと考える人も多いかと思います。しかし、できるなら作品に相応しい値段で買い取ってもらいたいもの。とはいえ、専門的な知識はないため、どのように売ってよいか迷ってしまいますよね。

そこで、絵画の種類から査定のポイントや業者選びまで、絵画の買取に関する情報をご紹介します。

絵画の種類

ひとくちに絵画といっても、いくつかの種類に分けられます。それぞれ作り方や特徴が異なるため、ここで再確認しておきましょう。

日本画

日本画は、明治以降の油絵と区別するために用いられた日本の作品です。主に、水墨画、鉱石を材料にしている岩絵具(いわえのぐ)、漆喰などを使用して作られたものが多くあります。

日本画はシンプルなデザインが特徴で、日本伝統の表現技法が絵画に盛り込まれ、味わい深い作品が豊富にあります。日本を代表する浮世絵師「葛飾北斎」による「富嶽三十六景」は知らない人はいないほど有名な作品の1つです。

洋画(西洋画)

日本画が対象物を目立たせる表現が多いのに対し、洋画および西洋画では、宗教的要素を取り込み、イメージを巧みな技法によってより具体的に描かれた写実的作品を指します。立体表現をはじめ、コントラスト、遠近法、明暗を区別させる方法など、さまざま技術が盛り込まれています。

天候が表現技法に影響しているともいわれ、大胆な表現がみられる日本画と異なり、精密な構図や豊富な色彩など、線一つひとつがきめ細かい点も洋画の特徴です。

現代絵画

日本画と洋画のほかに、現代絵画があります。価値観の多様化によって、画家自身の個性もさまざま。オリジナル性が非常に高く、みるものに魅力を与える作品から、画家の意図にはない自由な解釈ができる作品まで豊富にあります。

査定のポイント

査定のポイントは主に、4つ。

  • 作者
  • 作品の状態
  • 美術的な価値をもつか
  • 歴史的な価値をもつか

絵画の種類は買取価格に影響はしません。いうまでもなく、品質の良い作品ほど買取価格も高くなります。一方で、その領域の知識をもった鑑定士でも、妥当な価格を提示するのが難しく、鑑定士によっては、査定額が異なることは珍しくありません。

業者の選び方

絵画・美術作品は、納得のいく価格で買い取ってもらいたいもの。作品の鑑定が難しいため、専門的な知識もった鑑定士にも作品の領域ごとに分けられます。

そこで、絵画を査定に出す際は絵画専門業者に依頼しましょう。
出張で買取に来てくれるサービスがある買取業者も多いです。

業者によっては絵画の種類別に買取額のデータを作成しているところもあり、「プロ」の鑑定士がいるのか分からないこともあります。
その場合は、業者の実績をチェックしましょう。いくらで買い取られたのか、お店の評判はよいかなど、実際にお店を利用した人の意見を調べます。営業年数も業者選びのポイントです。長い間運営している業者は「信頼性」をもっているといえます。