オウンドメディアの基本
日進月歩でめまぐるしく技術が移り変わるWeb業界ですが、その中でも今特にホットなキーワードとされているのが「オウンドメディア」です。
「オウンドメディア」とは、企業が自分の名前で持つWebサイトを中心にしたコンテンツのことで、サイト以外にブログや紙面の広報媒体、さらにイベントや店舗など実際の宣伝となるもの全てまでが含まれます。
ここ最近のWebやIT関連業界の大きな流れとして、複数のメディアやコンテンツをミックスさせるというものが主流になっていました。
そこでオウンドメディアがことさらに注目を受けるようになったのは、GoogleなどによるWebをそのまま宣伝に使用するツールが一般化したことや、SNSのように多数の人が集まって情報交換する場所での広告効果の高さが確立されたということがあります。
つまりオウンドメディアとは、他のサイトやコンテンツでも見られるバナー広告などや、直接的に広告は表示されないものの口コミなどにより間接的に信用を得ることができるツールに、自社所有のWebサイトやブログを組み合わせることによるより効果の高い方法というふうに定義できます。
既にオウンドメディアを導入している企業からは、FacebookやTwitterのように人気の高いSNSから自社サイトやサービスを利用する人が増えたという効果を実感する声が聞かれています。
実際のオウンドメディアの導入例
採用特化型のオウンドメディアの一例として、大手企業ドコモのサイトがあります。
ドコモ求人ナビはいち早くオウンドメディアを導入した成功例としても広く紹介されており、現在非常に使いやすい求職サイトとして高い人気を得ています。
すなわち自社内の求人を扱うコンテンツを別の求人サービスを媒介せずに行うとともに、バナー広告やSNSでの宣伝をしながら来訪者を集めるという方法です。
他の求人サイトでも同様のサービスを後追い的に始める動きが見られています。
例えば保育士求人を取り扱う保育士求人ナビでは、求人を地域別に探したページにも、その地域の保育士求人状況について説明するコンテンツがあります。
今後はこのようなスタイルの直接人を集める求人サイトが増えていくのではないかと予想されます。
求人の他にも家探しや個人間のレンタルなどといった人と人との情報交流がサービスの肝になるコンテンツではこのオウンドメディアは大変相性がよく、新しいタイプのサービスも続々登場してきています。